ロボトレース競技

ロボトレース競技は、黒い床に引かれた白いライン (一周60m以下)の周回コースを出来るだけ早く走る(トレースする)ことを競う競技です。

ロボットは最初の走行でコーナーに設置されたマーカーを利用して直線の長さやカーブを記憶し、次の周回では直線はできるだけ早く駆け抜け、カーブの手前で減速するというスピードコントロールがこの競技の醍醐味です。

大会規定

大会規定は下記のリンクをクリックしてご覧ください。

ロボトレース大会規定
運営に関する注意事項
評価基準

これからロボトレースを始めたい方へ

ロボトレース競技のあるマイクロマウス大会は、オリジナルを作ることが称賛される大会です。ロボトレースはラインをたどってゴールで停止するまでのタイムで競うタイムアタック競技ではありますが、ライバルは他の競技者ではなく、過去の自分であることがほとんどです。昨年の自分よりも0.1秒でも早く走ることを目指します。そのため、マイクロマウス大会の英訳は、競争を意味するcompetitionではなく、contestを用いています。

マイクロマウス大会ではお互いの技術を称賛しあい、切磋琢磨する文化から、チャンピオンを含む多くの参加者が開発情報を公開しています。シンプルなラインをトレースする競技の中で様々な人工知能的な技術や制御技術の側面からチャレンジがなされるのもロボトレースの醍醐味とも言えるでしょう。

ロボトレースは、古くからライントレースロボットとして書籍やキットが作られています。キット類は安価で手に入ることも多く、初心者が入りやすいように勉強用にも適しています。もちろんキットでも大会に参加できますが、どこか一つは自分で工夫してオリジナルなものを付け加えてください。

ロボトレースの大会ではキットを使う例も多く、特に同一性の問題と言われる「コピー」技術で勝とうとする風潮を現に戒めています。これもオリジナル技術を作り上げるエンジニア育成の観点から欠かせないポイントになっています。

トレースのコースを手に入れたい方へ

トレースのコースのベース、ラインは特に販売はしていません。規定を参考にして作成してください。

ロボトレース競技について

ロボトレース競技は、ロボットが黒い床に引かれた白いラインの周回コースを出来るだけ早く走る(トレースする)ことを競う競技です。 このラインをたどって走るロボットのことを「ロボトレース」あるいは「ロボトレーサー」と呼んでいます。 ロボトレース競技は特にクラス分けはありません。

ロボトレース競技の機体(全日本マイクロマウス大会2018出場機体)

ロボトレース競技の大会では、持ち時間(3分)の間に3回走ることができます。3回の走行タイムのうち、コースを 一番早く走った時間が記録されます。ラインは直線やカーブ、交差等を組み合わせた一周60m以下のコースになっています。 ロボットは最初の走行でコーナーに設置されたマーカーを利用して直線の長さやカーブを記憶し、次の周回では直線はできるだけ早く駆け抜け、カーブの手前で減速し、所定の位置で停止するというスピードコントロールがこの競技の醍醐味です。

ロボトレース競技(全日本マイクロマウス大会2018)

上級者には、左右連続のカーブコースをほぼ直進で進むショートカットなど、ただ単にラインの上を走るのではなく最適なコースを走るという高度な人工知能的なアプローチを用いた技術課題にもチャレンジできます。 詳しくは、ロボトレース競技規程をご覧下さい。


2018年全日本マイクロマウス大会ロボトレース決勝戦チャンピオンの走行
映像は実測で早送りではありません。
1回目の走行は探索、2回目の走行は1位のタイムを出しました。

この競技は、制御技術の基本を学習するという教育効果も高く、中学生や高校生の教育課題としても注目されており、学校単位の参加も増えてきています。過去には、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の助成を受けた中高生ロボトレース競技会も行われた実績もあります。
近年では、学生時代にロボトレース競技を経験して自動運転の分野に就職する人も増えています。

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